ヒョウと人々~野生動物と暮らす in Kenya~というFacebookページを作りましたので、本ブログとともに、見ていただけたらうれしいです。
アドレス:https://www.facebook.com/LeopardConservationInKenya
よろしくお願いします!
2013年9月9日月曜日
ヒツジが。
昨日は悲しいことがありました。ヒョウを捕まえるためにおとり用に3頭にヒツジを飼っているのですが、そのうち1頭が死んでしまいました。
先月、住宅で犬がヒョウに襲われたため、罠を仕掛けました。その罠におとり用のヒツジも貸し出しました。場所が少し離れているため1週間から10日に1度様子を見に行っていました。他の日は、貸出先の家で餌や水をもらい、とてもよくしてもらっていました。お家の方からもとてもいいヒツジだから気に入ってしまったと電話をもらうくらいでした。
ところが、昨日急に電話がきて、「ごめんね、ヒツジが・・・」と。昼間に草を食べていたヒツジが、つないであったロープと木でぐるぐる巻きになってしまっていたそう。家の人が見に行った時には、もう息がなかったと。。。
言葉もありません。
2013年7月24日水曜日
ヒョウが住宅街に?!
ナイロビは、6月後半から8月にかけて寒く、曇った天気が続きます。そうすると、ヒョウも昼間森の中や岩の上で寝ていると寒いのであちこちを歩き回っているため、目撃件数が多くなります。今までの調査の経験から言っても、ヒョウが罠にかかるのもこの時期が多いです。写真は先週見かけたヒョウ。久しぶりに天気がよかったので、木の上でひなたぼっこ。
6月後半には、ナイロビ国立公園北側の、高級住宅街にヒョウが出現しました。夜間、セキュリティのために庭に放し飼いにする犬を襲ったものでした。ヒョウはとても用心深いので急に来てその日に襲ったりすることはまずありません。1週間くらい毎晩時間をかけてどうやって襲うか戦略を立てます。そして、一気に襲います。だから、住民の人はここ2,3日ヒョウをみかけて怖いから、どうにかしてほしいと連絡してきます。
先ほどもいいましたが、ヒョウはとても用心深いので、罠をしかけるとたいていその辺りから姿を消してしまいます。なので、罠を仕掛けるのは(今のところ)有効的。今のところというのは、ヒョウはとても適応能力が高いので、罠があっても近づかなければ何も起こらないとわかってしまったら、罠を怖がらなくなり効き目がなくなってしまうかもしれません。
都市部において、野生動物と人が居住地を共有しているようなエリアでは野生動物が人を怖がっていることが、重要なんです。わたしたち日本人みたいに野生動物がほとんどいない環境で育つと、動物と人が友達になるのが良い関係だと思いがちですが、そんなにうまくはいきません。お互い一定の距離を保つことがものすごく重要なのです。罠をしかけているところ。
あいかわらず、ナイロビ国立公園の周辺は大規模な道路工事が進められていて、このままどうなってしまうんだろうというくらい、森が切られています。たとえ道路をつくったとしても、野生動物の棲みかを奪うのを最小限に抑えるような建設の仕方もあるのに、そういうことは考えていないようです。以前、ケニア野生生物公社に聞いたのですが、道路のプランニングに自分たちも関わっていて、どうすれば自然に優しいものができるか検討しているという回答をもらったのですが、どうやらそうはなっていないようです。。。
この場所は、もともと森だったとこで、右側に見える木のように、大きな木がずっと続いているところでした。ヒョウもこの森が好きだったので、本当に辛いことです。この先どうなってしまうんだろうか。不安ばかりがつのります。
先ほどもいいましたが、ヒョウはとても用心深いので、罠をしかけるとたいていその辺りから姿を消してしまいます。なので、罠を仕掛けるのは(今のところ)有効的。今のところというのは、ヒョウはとても適応能力が高いので、罠があっても近づかなければ何も起こらないとわかってしまったら、罠を怖がらなくなり効き目がなくなってしまうかもしれません。
都市部において、野生動物と人が居住地を共有しているようなエリアでは野生動物が人を怖がっていることが、重要なんです。わたしたち日本人みたいに野生動物がほとんどいない環境で育つと、動物と人が友達になるのが良い関係だと思いがちですが、そんなにうまくはいきません。お互い一定の距離を保つことがものすごく重要なのです。罠をしかけているところ。
あいかわらず、ナイロビ国立公園の周辺は大規模な道路工事が進められていて、このままどうなってしまうんだろうというくらい、森が切られています。たとえ道路をつくったとしても、野生動物の棲みかを奪うのを最小限に抑えるような建設の仕方もあるのに、そういうことは考えていないようです。以前、ケニア野生生物公社に聞いたのですが、道路のプランニングに自分たちも関わっていて、どうすれば自然に優しいものができるか検討しているという回答をもらったのですが、どうやらそうはなっていないようです。。。
この場所は、もともと森だったとこで、右側に見える木のように、大きな木がずっと続いているところでした。ヒョウもこの森が好きだったので、本当に辛いことです。この先どうなってしまうんだろうか。不安ばかりがつのります。
2013年5月31日金曜日
動物たちの共生
人と動物の共生について考えていると、わたしたちはついつい動物をすべてひとかたまりとして考えがちだということに気づきます。
どういうことかというと、たとえばサイとライオンは別々の種で、それが同じ場所に住んでいるということは、共生あるいは住み分けをしているということ。たしかに食べるものが違うので、競争することもあまりないのですが。
ライオンとシマウマを見ていると食べられる側と食べる側に分かれているように見えますが、ライオンもお腹がすいていないと、シマウマが近くにいても見向きもしないです。こういうところが欲深い人間とは違うような気がするのです。
バッファロの顔にとまっているのは、オックスペッカー。体につくダニなどを掃除してくれます。オックスペッカーにとったら餌になるダニがいっぱいついているので好都合ですが、バッファロにとったら、不快な虫ですから、食べてもらえればうれしいばかりです。
異種の動物がどうやって一緒にいるか、注目してみているとおもしろいです。
1.たくさんのシマウマにまぎれて、1~2頭のはぐれヌー
2.昼間、木陰で休むバッファロとサイ
3.グラントガゼルの小さい群れについていく、1頭のインパラ
4.たくさんのインパラについてく、1頭のハートビースト
5.バブーンの群れとともに移動する、ブッシュバック
などなど、いろんな組み合わせが。
このあいだは、サイとキリンが鉢合わせするところをみましたが、まるで、人が人とすれ違う時に、無意識にふっとみちを譲り合うように、すれ違って行きました。キリンはちょっと怖がっていましたが。。。
以前こんなことがありました。
国立公園職員の宿舎は、たいてい公園内のゲートの近くにあるのですが、ある日、4歳から6歳くらいの5人の子供たち(ケニア人)が、公園の中に散歩に入ってしまいました。たぶん冒険心から歩き始めたのだと思います。公園の中にはライオンやバッファロ、サイなどが生息しています。親たちは「子供がいなくなってしまった」「ライオンに食べられてしまったんではないか」など大騒ぎをして探したところ、1キロほど離れた違うゲートで保護されていました。みんな無事。話を聞いてみると、途中でバッファロの群れにあったり、とても楽しかったそうです。
バッファロはすごく近くにいたそうですが、何もされなかったそうです。というのも、子供たちはバッファロに対して警戒心がなかったし、ましてや攻撃してやろうという気持ちが全くなかったので、バッファロも子供たちを襲うという気持ちにならなかったんだと思います。確かに、バッファロが他の草食動物やバブーンなどを襲っているところをみることはほとんどないです。
野生動物たちは人間が危険であることを知っているがために、人間を襲ってくる。人間は孤立した動物だということがわかります。なんか悲しいです。
動物たちの他者に対する意識、興味深いです。
2013年5月24日金曜日
国立公園で。。。
今日もいつものように国立公園に仕事に行っていたのですが、考えさせられることに遭遇しました。
わたしが車をゆっくり走らせながら、アンテナを使ってヒョウを探しているときに、3匹のウズラのような鳥が道路を走って渡ってきました。もしかしたらわたしの車に驚いて草むらから飛び出して来たのかなと思い、びっくりさせて悪かったなと思っていました。ウズラが落ち着いて草むらに入るまで車を停めて待っていようと思いウズラを見守っていたのですが、後ろからクラクションを鳴らされ、後ろに車がいることに気が付きました。車2台が通るには少し狭い道です。だいたいからして、国立公園内でクラクションをならすことは禁止されているのです。
わたしは、後ろの車に、「鳥がいるからちょっと待ってくれ」とたのみました。でも、後ろの車は聞きいれてくれず、へらへら笑いながら、ずかずか草むらに入って、わたしを追い越そうとしました。ウズラはさらに驚いて、とび跳ねながら草むらへ。本当に頭にきてしまいました。
久しぶりに本当に頭にきてしまったので、「動物の邪魔をするなら、公園にくるな!」と叫んでしまいました。。。
そして、ふっと思ったんです。国立公園や動物保護区って誰のためにあるんだろう。もちろん野生動物たちは国立公園や保護区の中だけに住んでいるわけではないけれど、外にいれば人に危害を加えられる危険もあるし、保護区内が唯一安全な環境を提供できる場所と思っていたけれど、実はそんなことはないんだなと。もしかしたら、国立公園や保護区は動物を見たい人たちが、他の場所より簡単に動物が見れるから、レクレーションのために来る場所であって、動物のための場所ではないのかもしれない。
それを考えたら、やっぱり人間の傲慢さにさらに腹が立ってきた。地球は人間だけのものじゃないのに、もう、ほぼ人間のものになっている。
今回のウズラの話ではないけれど、国立公園内でも動物を見に来た観光客のせいで、親と別れて迷子になってしまう動物たちも、かなりの数います。特に、ライオンやチーターなどは、親からはぐれてしまったら1頭では生きていけないので、迷子になることは直に生死にかかわる大問題なのです。ナイロビにある動物孤児院にも、よく親とはぐれて迷子になった動物が引き取られてきます。
野生動物たちは人間においやられて細々と生活しているのに、さらに国立公園や保護区の中でも安堵できないなんて、本当に大変です。昨年は、公園の中に産み落とされたダチョウの卵を、陰ながら観察していたのですが、3日目に盗まれてしまいました。近くに車の轍があり、他の野生動物に食べられたのではなく、人間に盗まれたとわかりました。
せめて国立公園や保護区の中だけでもマナーを守って欲しものです。
2013年5月23日木曜日
またまたサイが
先週、ナイロビ国立公園でまたまたクロサイが死んだそうです。。。
今回は歳をとった個体で、年齢のせいで死んだのではないかと言われています。
ナイロビ国立公園には約60頭のクロサイがいます。
そしてシロサイが約20頭います。
ナイロビ国立公園は都市に近く、面積も117平方キロメートルと小規模なので、
管理がしやすい、密猟者から護りやすいということで、
ケニアの各地からサイが連れて来られています。
シロサイはすべて他の場所から連れてこられたものです。
クロサイは、ちょっと内訳まではわからないのですが、
もともとナイロビ国立公園に住んでいた個体と、
他から連れてこられたもの。そして、新しくナイロビ国立公園で生まれたものがいます。
今回、死んでしまったクロサイはもともとナイロビ国立公園に住んでいた個体だそうです。
ナイロビ国立公園では、サイに関しては毎年、頭数を数え、耳を切って個体識別をしています。
他から連れて来られたものは、連れてこられるときに目印がつけられているのでわかります。
なので、ナイロビ国立公園で生まれた若い個体が対象になります。
24時間体制で、管理しているので、近年は密猟者に殺されたという報告はありません。
4月の終わりに、モザンビークのサイが絶滅したというニュースもありました。
やはり、密猟が原因だそうです。最後に15頭残っていたサイを、
野生動物保護区内で管理していたにもかかわらず、すべていなくなってしまったそうです。
ナイロビ国立公園のサイ、ぜひ生き残って欲しいです。
今回は歳をとった個体で、年齢のせいで死んだのではないかと言われています。
ナイロビ国立公園には約60頭のクロサイがいます。
そしてシロサイが約20頭います。
ナイロビ国立公園は都市に近く、面積も117平方キロメートルと小規模なので、
管理がしやすい、密猟者から護りやすいということで、
ケニアの各地からサイが連れて来られています。
シロサイはすべて他の場所から連れてこられたものです。
クロサイは、ちょっと内訳まではわからないのですが、
もともとナイロビ国立公園に住んでいた個体と、
他から連れてこられたもの。そして、新しくナイロビ国立公園で生まれたものがいます。
今回、死んでしまったクロサイはもともとナイロビ国立公園に住んでいた個体だそうです。
ナイロビ国立公園では、サイに関しては毎年、頭数を数え、耳を切って個体識別をしています。
他から連れて来られたものは、連れてこられるときに目印がつけられているのでわかります。
なので、ナイロビ国立公園で生まれた若い個体が対象になります。
24時間体制で、管理しているので、近年は密猟者に殺されたという報告はありません。
4月の終わりに、モザンビークのサイが絶滅したというニュースもありました。
やはり、密猟が原因だそうです。最後に15頭残っていたサイを、
野生動物保護区内で管理していたにもかかわらず、すべていなくなってしまったそうです。
ナイロビ国立公園のサイ、ぜひ生き残って欲しいです。
2013年5月7日火曜日
町の中のヒョウ
ナイロビの町にはヒョウがいるんです。
4月18日、市民から通報がありました。
「夜、近所でヒョウを見かけた人がいる。」
「夜中に、うちの屋根を歩いてた」
現場に行ってみると、家の敷地の中にヤギを飼っているお宅でした。
ヒョウはそのにおいをかぎ分けてやってきたのでしょう。
写真の中央、木の扉になっているところが、夜、ヤギとヒツジを閉まっている場所です。
雨の時期になると、野生動物の獲物を捕るのが難しくなってしまうため、
家畜被害が増えてしまいます。
どうして雨期になると野生動物を捕るのが難しくなってしまうかというと、
第1に、雨が降ると、一面緑の草が茂ります。草食動物たちは草食べ放題の状態になるので、
あちこちに散らばってしまうのです。
第2に、野生動物たちも、たいていの動物が水にぬれるのが好きではありません。
だから、雨上がりのぬれた草の中を、餌を探して歩き回るのが嫌なのです。
そこで、手っ取り早く家畜を襲おうと思うわけです。
なので、雨期は、家畜の被害件数が増加します。
わなを設置しに行くと、たくさんの人たちが見に来ました。
でも、何度もいいますが、ヒョウは人目につきにくい動物なので、
見たことある人は、ほとんどいません。
でも、多くの人は怖がっています。「小さい子供がいるから、襲われないか心配だ」
「うちのヤギが食べられないようにするには、どうすればいい?」
など、多くの質問が寄せられます。
質問に答えて、少しでもみんなの不安を解消するのも、
わたしの仕事だと思っています。
野生動物と人が、お互いを干渉し合わない、適当な距離を保つことが重要です。
住民のみなさんの協力を得て、箱罠を設置したところです。
人と野生動物の共存、難しいけれど、
せっかく大都市ナイロビに貴重な資源が残っているので、
それを誇りに思って、大切にしていければいいと思います。
4月18日、市民から通報がありました。
「夜、近所でヒョウを見かけた人がいる。」
「夜中に、うちの屋根を歩いてた」
現場に行ってみると、家の敷地の中にヤギを飼っているお宅でした。
ヒョウはそのにおいをかぎ分けてやってきたのでしょう。
写真の中央、木の扉になっているところが、夜、ヤギとヒツジを閉まっている場所です。
雨の時期になると、野生動物の獲物を捕るのが難しくなってしまうため、
家畜被害が増えてしまいます。
どうして雨期になると野生動物を捕るのが難しくなってしまうかというと、
第1に、雨が降ると、一面緑の草が茂ります。草食動物たちは草食べ放題の状態になるので、
あちこちに散らばってしまうのです。
第2に、野生動物たちも、たいていの動物が水にぬれるのが好きではありません。
だから、雨上がりのぬれた草の中を、餌を探して歩き回るのが嫌なのです。
そこで、手っ取り早く家畜を襲おうと思うわけです。
なので、雨期は、家畜の被害件数が増加します。
わなを設置しに行くと、たくさんの人たちが見に来ました。
でも、何度もいいますが、ヒョウは人目につきにくい動物なので、
見たことある人は、ほとんどいません。
でも、多くの人は怖がっています。「小さい子供がいるから、襲われないか心配だ」
「うちのヤギが食べられないようにするには、どうすればいい?」
など、多くの質問が寄せられます。
質問に答えて、少しでもみんなの不安を解消するのも、
わたしの仕事だと思っています。
野生動物と人が、お互いを干渉し合わない、適当な距離を保つことが重要です。
住民のみなさんの協力を得て、箱罠を設置したところです。
人と野生動物の共存、難しいけれど、
せっかく大都市ナイロビに貴重な資源が残っているので、
それを誇りに思って、大切にしていければいいと思います。
GPS首輪の装着
先月、4月10日に新たにGPS首輪をヒョウに装着しました。
以前もお話したように、ヒョウはとても人目を避ける動物なので、
漠然と、夜行性だと言われていますが、あまりその他のことがわかっていません。
GPS首輪を装着することで、単独性だと言われているヒョウが、
どのように他のヒョウと社会性を持っているのかなど、
いろいろなことがわかってくると予想しています。

首輪装着の手順は、麻酔をかけた後、
体重・体長の測定、首輪の装着、血液サンプル、皮膚サンプル、獣毛のサンプル採取、
写真の撮影などです。
今回、首輪を装着したヒョウは若い雌のヒョウでした。
体の大きさ、体重からみて2歳前後だと思われます。
首輪装着後、捕まえた場所に戻します。あるいは捕まえた場所が国立公園の外だった場合は、
公園内で他のヒョウがあまりいない場所に再度放します。
目隠しをして、暗くしてやるとヒョウが落ち着くので、麻酔がよく効きます。
公園内のヒョウを放す場所に行き、ヒョウが目を覚ますまで観察します。
このとき、ライオンなど、ヒョウに危険をおよぼす動物がいないかなど、
周りに注意を払わなければなりません。
この、ヒョウはなかなか目を覚まさずドキドキしましたが、
約1時間後、少しふらふらしながらブッシュに消えて行きました。
とても青い目が印象的な美人さんだったので、
Samawati=スワヒリ語で青いという名前を付けました。
貴重なデータをありがとう!
以前もお話したように、ヒョウはとても人目を避ける動物なので、
漠然と、夜行性だと言われていますが、あまりその他のことがわかっていません。
GPS首輪を装着することで、単独性だと言われているヒョウが、
どのように他のヒョウと社会性を持っているのかなど、
いろいろなことがわかってくると予想しています。
首輪装着の手順は、麻酔をかけた後、
体重・体長の測定、首輪の装着、血液サンプル、皮膚サンプル、獣毛のサンプル採取、
写真の撮影などです。
| 体重測定 |
今回、首輪を装着したヒョウは若い雌のヒョウでした。
体の大きさ、体重からみて2歳前後だと思われます。
首輪装着後、捕まえた場所に戻します。あるいは捕まえた場所が国立公園の外だった場合は、
公園内で他のヒョウがあまりいない場所に再度放します。
目隠しをして、暗くしてやるとヒョウが落ち着くので、麻酔がよく効きます。
公園内のヒョウを放す場所に行き、ヒョウが目を覚ますまで観察します。
このとき、ライオンなど、ヒョウに危険をおよぼす動物がいないかなど、
周りに注意を払わなければなりません。
この、ヒョウはなかなか目を覚まさずドキドキしましたが、
約1時間後、少しふらふらしながらブッシュに消えて行きました。
とても青い目が印象的な美人さんだったので、
Samawati=スワヒリ語で青いという名前を付けました。
貴重なデータをありがとう!
死んでしまったヒョウ
久しぶりの更新です。
3月の初め、夜8時過ぎに急に携帯電話がなりました。
「家の近所でヒョウの死体が2体みつかったんだけど!」
「え?」耳を疑いました。
ヒョウを研究していて難しいのが、彼らが頭がよく人目につかない行動をとるため、
観察したり、捕獲したりするのが大変困難だということ。
だけど、そのおかげで、2009年からここナイロビで調査をしていてヒョウが罠にかかったり、
人に殺されたりしたのは2件。ライオンが10頭近く殺されている事を考えたら、
その数も少なく、さらに範囲も国立公園周辺でなく、もっと広域で2頭でした。
それが、1度に2頭も。。。何が起こったのか。
夜、遅かったために現場に駆け付けることができず、
翌朝早く、死体の引き取りと現場を見にでかけました。
死体は連絡があったとおり2頭でしたが、1頭は腐乱が激しい状態でした。
死体を回収した現場を見に行きました。すごく谷が深いところで、
マサイの人が、牛を放牧に行くときにくらいしか通らないような、
険しいところでした。実際、マサイの人に発見されたそうです。
ヒョウが2頭一緒に死ぬというのは、どう考えても自然じゃありません。
死体を検証してみると、どうやら推定年齢1年の若い兄妹のようでした。
1頭はオスだとわかったのですが、もう1頭はほぼ頭蓋骨と皮しか残っていなかったので、
性別が不明でした。
ヒョウが死んでいた場所のあたりでは、他のヒョウの足跡も見つけることができ、
地形的にも環境的にもヒョウの生息地としてとても適している場所だったので、
そこで、ヒョウが死んでいたことに大変ショックを受けました。
自然に死んだのではないということは、誰かが意図的に殺したといいうことなのですが、
まず考えられるのが毒殺です。
ヒョウは先ほどもいったように、人目を避ける性質なので、
人の前になかなかでてきません。
毒を盛った肉などを放置しておいた可能性が高いです。
ヒョウは若い個体だったので、わたしの考えたストーリーは、
1.生後1年ほどたち、母親と離れている時間が徐々に長くなった。
2.自分たちだけで獲物を探さなければならない。
3.まだ狩りが下手なので、兄弟そろって行動する。
4.狩りをしやすい家畜を襲おうと考える。
5.人家の近くで肉を見つける。
調査でヒョウを捕獲してみてわかったのですが、
大人のヒョウはものすごく注意深くて、
なかなか落ちている肉などは拾わないものだということがわかりました。
若いがゆえに、毒の入った肉にかかってしまったんですね。。。
悲しいことです。
わたしが調査している国立公園にはだいたい10頭から15頭ほどのヒョウがいると
考えていて、そのうち2頭が死んでしまったというのはダメージが大きいです。
おまけに、若いオスは繁殖にとってとても貴重ですから、
この事件は個体数に影響を及ぼす出来事として深刻に受け止めなければいけません。
3月の初め、夜8時過ぎに急に携帯電話がなりました。
「家の近所でヒョウの死体が2体みつかったんだけど!」
「え?」耳を疑いました。
ヒョウを研究していて難しいのが、彼らが頭がよく人目につかない行動をとるため、
観察したり、捕獲したりするのが大変困難だということ。
だけど、そのおかげで、2009年からここナイロビで調査をしていてヒョウが罠にかかったり、
人に殺されたりしたのは2件。ライオンが10頭近く殺されている事を考えたら、
その数も少なく、さらに範囲も国立公園周辺でなく、もっと広域で2頭でした。
それが、1度に2頭も。。。何が起こったのか。
夜、遅かったために現場に駆け付けることができず、
翌朝早く、死体の引き取りと現場を見にでかけました。
死体は連絡があったとおり2頭でしたが、1頭は腐乱が激しい状態でした。
死体を回収した現場を見に行きました。すごく谷が深いところで、
マサイの人が、牛を放牧に行くときにくらいしか通らないような、
険しいところでした。実際、マサイの人に発見されたそうです。
ヒョウが2頭一緒に死ぬというのは、どう考えても自然じゃありません。
死体を検証してみると、どうやら推定年齢1年の若い兄妹のようでした。
1頭はオスだとわかったのですが、もう1頭はほぼ頭蓋骨と皮しか残っていなかったので、
性別が不明でした。
ヒョウが死んでいた場所のあたりでは、他のヒョウの足跡も見つけることができ、
地形的にも環境的にもヒョウの生息地としてとても適している場所だったので、
そこで、ヒョウが死んでいたことに大変ショックを受けました。
自然に死んだのではないということは、誰かが意図的に殺したといいうことなのですが、
まず考えられるのが毒殺です。
ヒョウは先ほどもいったように、人目を避ける性質なので、
人の前になかなかでてきません。
毒を盛った肉などを放置しておいた可能性が高いです。
ヒョウは若い個体だったので、わたしの考えたストーリーは、
1.生後1年ほどたち、母親と離れている時間が徐々に長くなった。
2.自分たちだけで獲物を探さなければならない。
3.まだ狩りが下手なので、兄弟そろって行動する。
4.狩りをしやすい家畜を襲おうと考える。
5.人家の近くで肉を見つける。
調査でヒョウを捕獲してみてわかったのですが、
大人のヒョウはものすごく注意深くて、
なかなか落ちている肉などは拾わないものだということがわかりました。
若いがゆえに、毒の入った肉にかかってしまったんですね。。。
悲しいことです。
わたしが調査している国立公園にはだいたい10頭から15頭ほどのヒョウがいると
考えていて、そのうち2頭が死んでしまったというのはダメージが大きいです。
おまけに、若いオスは繁殖にとってとても貴重ですから、
この事件は個体数に影響を及ぼす出来事として深刻に受け止めなければいけません。
2012年11月20日火曜日
ゴルフ場で
18日の夜8時ころ、ヒョウが近所のゴルフコースで目撃されたと聞き、見に行ってきました。近くにあるのは知っていたけど中に入るのは今日が初めて。広くてびっくりしました。220エーカーあるそうです。
中をカートに乗って見学させてもらいました。Keriはおおはしゃぎ!そして、ここがいつも行ってる国立公園とは別の国立公園だと思い込んでいました。
目撃されたのはどうやらメスのヒョウで子供が1頭いるそうです。まだ子供は大きくないようで、夜、クラブハウスにあるレストランのにおいに誘われて出てきたようです。
ゴルフコースのマネージャーは、会員の人に怪我があると困るから捕まえてほしいと言います。わたしは、難しい立場。こういう街の中にある森が、ナイロビの野生動物たちの生活を維持しているのに、そこから野生動物を取り除いてしまっても、またすぐに戻ってくるだろうし。この辺りは、昔からある大きなお屋敷が多いので、屋敷森のようなものも残っていて、それらが野生動物にとって大変重要なのです。でも、ヒョウはなかなか人を襲わないとはいえ、100%とということはあり得ないし。住民の生活の安全も考えていかなければなりません。
公園の中には小型のレイヨウ類や、イボイノシシ、ハイラックスやサル、ネズミなどヒョウの餌になる動物がたくさん生息しているようなので、人を襲うことはないと思うのですが、インドのムンバイでは、ヒョウの餌になる野生動物が減少してしまったために、人が襲われ、食べられるという被害が深刻化しているという現状もあるので、なんとも難しいところです。
また、ナイロビは、あまり治安がよくないので、なかなか公道を飼い犬と共に散歩するというのも難しいこともあって、会員の方々はゴルフ場内で犬の散歩をするそうです。犬はヒョウの大好物なので、散歩中に襲われてしまっては、大変というゴルフ場側の話もあり、近々、罠をしかけることになりました。
このヒョウは、わたしが今まで確認していない個体なので、ナイロビに生息するヒョウの数が、2頭増えてうれしいです。しかし、施設利用者の安全の問題もあり、捕獲して国立公園にいったん戻すことになるかと思います。ここは国立公園から5キロほどしか離れていないので、どのみちここに戻って来てしまうことになるとは思うのですが。センサーカメラを設置して、いろいろな事がわかるといいです。
ナイロビの街が道路建設などで森林破壊が進む中、このゴルフ場のような緑地や、大きなお屋敷は野生動物にとって重要な場所となって来ています。このゴルフ場も多くの木を残していて、今のところ切ってしまうような計画はないそうです。街で仕事をしたあとにこの緑の中で汗を流すのが、白人やケニア人の上流階級の楽しみなんだそうです。
2012年11月15日木曜日
Wild Flowers
ナイロビ、少しずつ雨の量も減って来ましたが。雨の恵みは本当に素晴らしくて、大地は緑と様々な色の花であふれています!!
今日は、仕掛けてあるセンサーカメラの様子をみに行きました。あまり頻繁に見に行くと動物たちが警戒してしまうので、たまにチェックに行きます。今日見に行った場所は、道路から離れているので国立公園の中を徒歩で移動しました。10分くらいの道のりですが、野生動物に会うかもしれないのでドキドキします。
歩いていると本当に色々な花が咲いていました!植物のことはあまりよくわからないのだけど、野生の花は小さいものが多いように思います。無駄なエネルギーは使わないということでしょうか?雨が降ると一斉に咲くのも、本当にすごいです。
よく見かけるのは、ナス科、キク科、ハイビスカス科、ユリ科などがよくみられます。日本に咲いているような花を見かけることもあるし、日本では花屋さんでしか見かけないような花もあって、とても面白いです。
これはスミレに似ている花でした。ちいさくて群れになって咲いていました。
これはハイビスカス科の花。色違いで赤いのもあります。
日本でもおなじみのムラサキツユクサ。花が大き目なのに対して茎が短い気がしました。
球根のある花だと思うのですが。。。
こんなに素敵な雲がみれます。散歩しているととても爽やかで気持ちがいいです。こんな日はヒョウもライオンもバッファローもサイもゆっくり昼寝をしているんだろうなーと想像しながら歩くと、さらに楽しい気分になります。
雨の日には、子供も外で遊べなかったりしますが、日本の梅雨のように1日中ジトジト降り続くことはあまりありません。洗濯ものが乾かない日もありますが、雨は雨でこんなきれいな虹を連れて来てくれることもあります。
子供たちはおおはしゃぎ!!KeriのWhy?が始まります。「虹はどこから来るの」「誰がつくったの?」「なんでキレイな色してるの?」「あれ、消えちゃった、、、なんで?」
大きな2重の虹がかかることもあります。遮るものがないので、きれいな半円の虹を見ることができます!!
2012年11月12日月曜日
雨。。。
最近は、雨が多くて、調査も滞っています。。。そういうときこそデータの整理をすればいいのですが、なかなかはかどらないものです。
雨が降ると国立公園内の道が、どうにもぬかってしまって、わたしのRav4では心もとないのです。わたしの運転技術にも、きっと問題があるんだと思います。以前は、泥道も、北海道に住んでいたときに雪道を運転していたので、少し自信があったのですが、2011年の5月にスタックして以来、すっかり怖くなってしまいました。
5月は毎年、悪天候が多いです。2010年の5月はわたしの調査している国立公園内の川が急激に増水して、レンジャーの方が車ごと流されて亡くなってしまいました。同じ日にわたしもまだ生後3カ月のKeriを連れて、公園に調査に出ていたので、ぞくっとしました。
2011年の5月はどろどろの泥の中にはまってしまいました。その時はHyoちゃんがお腹にいて、つわりがひどかったうえに、雨も降っていて本当に寒かった。。。朝8時にスタックして、抜け出せたのが夕方の5時過ぎでした。メイン道路から外れていたうえに平日だったため、ほとんど車が通らず、
レンジャーのおじさんと2人で、車をジャッキで持ち上げては石を積み、それを繰り返しましたが全くうごかず、埋まって行くばかり。。。夕方の5時過ぎ、近所に住むドイツ人のカップルが通りかかり、引き出してくれました。公園内で寝ることを覚悟していたので、本当に助かりました!
しかし、その後レンジャーのおじさんは、めったに病気にならないのに、腸チフスにかかり2週間動けず、わたしはつわりがひどくなり寝込んでしまい、仕事を一時中断するはめに。
大学生の時、ヨットをやっていたおかげで自然の厳しさは痛いほどわかっていますが、急な天気の変化に対応しきれていない自分がいます。それにしてもヨットで培ったロープワークというものが、ここでもとても役立っていることに感謝します。
2012年10月16日火曜日
国立公園の外の森
強盗がいるかもしれないので、今回、レンジャーのおじさんはライフルを持参です。
保全地区に指定されているので、本来、許可された人以外は入ることができません。ただ乾季の草がない時期、許可をもらえばマサイの人々は牛を保全地区内で放牧することができるそうです。これは国立公園では禁止されていることなので、おどろきました。また、車ではいる道がなく、今回は獣の道のような細い道をMy Carでがんがん進みました。
途中で橋が壊れてしまって渡れないので、そこからは歩くことに。
歩いていると、野良犬が急にあらわれたり、隠れて木を切っている女性がいました。犬はヒョウの大好物で、この森には他にもブッシュバック、バブーン、レッドダイカー、スニなど、ヒョウの餌になるような動物が生息しているということで、ヒョウがこの森を好んでいる理由がとてもよくわかりました。また森も深く、車が通れないのでとても静かです。川もあるためヒョウの移動にはもってこいの地形でした。保全地区内で木を切ることは禁止されていますが、近所に住む住民がファイヤーウッド(薪)を集めに来ていました。レンジャーをみると一目散に逃げて行きました。ファイヤーウッドの他にも、お土産品の木彫りを作る用の木を、この保護区から盗んで行く者たちも多く、チェーンソウで切られた木の切り株をいくつも見ることができました。
また、このあとも歩いていると、3人の男たちが茂みの中へ逃げて行きました。カージャックをたくらむ人間や、強盗などが潜んでいます。ここは絶好の隠れ家になっています。
今回の視察で、この保全地区がヒョウにとって森や谷などの地形が、ヒョウの生息域として適切だということがわかりました。また、餌になる動物たちも豊富に生息していることがわかりました。その反面、強盗や野生動物を罠にかけて売りさばくような人々がうろうろしている場所だということもよくわかりました。2009年にこの森のすぐ外側でヒョウが罠にかかって左前脚を失い殺されてしまうという事件がありました。
このようなことが今後、おこることがないといいのですが。やはり公園の外にでてしまうと、いろいろな危険がともないます。しかしヒョウの行動をコントロールすることはできないし、コントロールしてしまっては野生でなくなってしまいます。
この保全地区を視察した日の夕方、この保全地区を保全している様々なステークホルダーの人たちが集まる会議に出席させてもらうことができました。その場を借りて、ヒョウの行動域を提示し、この保全地区がどれだけナイロビのヒョウにとって重要な位置を占めているかをお話させていただくことができました。森と共に、そこに住む野生動物たちも護っていきたいです。
2012年10月8日月曜日
赤ちゃんが生まれる季節!
キリンの赤ちゃん誕生の季節です!!今まで大きなお腹をしていたお母さんキリンたちも、もう少しで、身軽になります。
キリンの妊娠期間は約14カ月。野生にいながらにして、大きなお腹を抱えて生活するのって、本当に大変だろうなと思います。草食動物は妊娠期間が長くなっています。ゾウにいたってはは22カ月間もお腹の中にいるそうです。
キリンの親子。赤ちゃんは背の高さが160センチ~170センチくらいです。すくすく大きくなって欲しいです。
インパラの赤ちゃんも見かけました。
ライオンやヒョウがいないか、お母さんは警戒して周りをみています。
シロサイの赤ちゃんもみかけました!この子は生後3~4カ月といったところでしょうか。みんなすくすくと育ってくれるといいです。
野生動物たちの多くは、食物がたくさんある雨期の始まるころの出産時期をあわせているのですが、最近は地球温暖化の影響を受けて、雨期の時期がずれてきています。野生動物たちはこの気候の変化にうまく順応しているのでしょうか。森林やサバンナが都市の拡大によって失われ、野生動物たちの生息域は目に見えて減少しています。この先、人と野生動物の共存は実現するのでしょうか??あるいは地球上から野生動物はいなくなってしまうのかもしれないです。本当に難しく悲しい問題です。
2012年10月2日火曜日
サイ その2
サイその2を書くつもりはなかったのですが。きのうシロサイの1頭が国立公園から外に出てしまいました。いつも4頭でいたシロサイのうちの1頭です。
この4頭の中に、以前に他のオスを殺してしまい、ツノを切られてしまったオスがいるのですが、そのオスが、別のオスを群れから追い払ったようです。そのため行き場のなくなったオスが他の場所に逃げたところ、それが国立公園の外だったようです。
そして運悪く、このサイが逃げて行った先が、採石場でした。深く掘ってあるところですり鉢状になっています。なかなか出れないようなので、レンジャーたちがどうにか公園に戻そうと思案しますが、車も入れない場所だし、ヘリコプターで釣って公園に戻すにはサイの体重が重すぎるということで、昨日は一度あきらめて放置することにしたようです。
しかし、サイの需要は高く、公園の外にいるといつ殺されしまってもおかしくないので、早急に公園の中に戻さなければいけません。
今日になって、ヘリコプターで空から追い立て、どうにか公園内に戻したと聞きました。
また、外に出て行ってしまう可能性もあるだろうし。野生動物を管理すること自体矛盾していることだけれど、これだけ都市に隣接している国立公園だと管理しないわけにはいかないのが、難しいところです。
この4頭の中に、以前に他のオスを殺してしまい、ツノを切られてしまったオスがいるのですが、そのオスが、別のオスを群れから追い払ったようです。そのため行き場のなくなったオスが他の場所に逃げたところ、それが国立公園の外だったようです。
そして運悪く、このサイが逃げて行った先が、採石場でした。深く掘ってあるところですり鉢状になっています。なかなか出れないようなので、レンジャーたちがどうにか公園に戻そうと思案しますが、車も入れない場所だし、ヘリコプターで釣って公園に戻すにはサイの体重が重すぎるということで、昨日は一度あきらめて放置することにしたようです。
しかし、サイの需要は高く、公園の外にいるといつ殺されしまってもおかしくないので、早急に公園の中に戻さなければいけません。
今日になって、ヘリコプターで空から追い立て、どうにか公園内に戻したと聞きました。
また、外に出て行ってしまう可能性もあるだろうし。野生動物を管理すること自体矛盾していることだけれど、これだけ都市に隣接している国立公園だと管理しないわけにはいかないのが、難しいところです。
2012年9月27日木曜日
サイ
2012年、今日までにケニアで12頭のサイが殺されてしまったそうです。これはわかっているだけなので、本当はもっといるのかもしれませんが。ナイロビ国立公園はクロサイとシロサイがいます。どちらも、保全の目的で他の場所から連れて来られたものです。ナイロビ国立公園は面積が小さいため、管理がしやすいというのがその理由です。24時間体制で公園のレンジャーたちが密猟者から守るために見張りをしています。また、年に1度、ノッチングといって、サイの耳に切れ込みをいれて、個体識別をし、個体数管理をしています。
写真はシロサイのオスです。ツノが切られています。これは他のシロサイのオスをツノで刺してころしてしまったため、切られてしまいました。ここまで管理するのは行きすぎかとも思うのですが、シロサイの数が減っているので、同じような事故を防ぐためのようです。
毎年子供たちも生まれ、数も徐々に増えているようです。先日、マサイランドに行ったときに、年配の方に話を伺ったところ、50年くらい前は本当にたくさんの動物がいたと話していました。サイもたくさんいたようです。
クロサイとシロサイの違いはいろいろありますが、木の芽を食べるのがクロサイで草を食べるのがシロサイです。クロサイの口は木の芽を食べやすいようにとがっていて、シロサイの口は平らになっています。クロサイは単独性でテリトリー意識が高く、シロサイは群れで行動します。
写真はクロサイです。後ろに見えるのはナイロビの街並みです。こんなところにサイがすんでいるなんて、ちょっと信じがたいかもしれませんが、本当にいるんです。
多くの観光客がナイロビは街に近すぎるので、動物がいないと思っているようで、ビジターの数が少ないのですが、実はたくさんの種類の動物たちが住んでいます。ビッグファイブと呼ばれる人気動物のライオン、ヒョウ、バッファロー、サイを見ることができます。唯一見ることができないのがゾウです。ナイロビの街にゾウが来てしまったら大騒ぎになってしまうことから、少しでもナイロビの街に近づいているゾウがいたら、追い払うようになっているそうです。
ナイロビ国立公園は都市に隣接したとてもユニークな公園なので、このまま動物たちの種類と個体数を維持して、貴重な公園として保全していかなければならないと思います。
2012年9月21日金曜日
マサイランドへ
ナイロビ国立公園の南側に広がるマサイランドに行ってきました!車で1時間ほど行ったところにあります。住んでいる人のほとんどがマサイの人々で、牛、ヤギ、ヒツジ、ロバなどの家畜を飼って生活しています。青空がとてもきれいで、ゴミが落ちていないのが、とても印象的な場所でした。
木で囲いがしてあるのが、夜、家畜を入れておく放飼場です。高さは150センチメートルほどでしょうか。ヒョウやハイエナが簡単に入ることができます。柵をもっと高する、あるいは屋根をつけることで、家畜被害は防げると思うのですが、その資金ないとのことでした。ケニアのいくつかの地域で、ライオンやヒョウに襲われない放飼場を作るプロジェクトがNGOなどによって進められていますが、それが有効に作用するのであれば、野生動物保全のためにも、普及させていくべきだと思うのですが。
石がゴロゴロしてみえるのは、Seasonal riverです。今は乾季なので水がありませんが、雨期になると川になります。この地域は乾燥すると草も少なくなってしまうので、家畜たちも家から離れた場所に草を食べに行くようです。雨季は、草はありますが、野生の草食動物を追って国立公園からでてきたライオンやヒョウ、ハイエナが家畜を襲いに来るので、夜は寝ずに番をしなければならないこともしばしばあるそうです。水は近くにある井戸水をくみに行くそうですが、遠くて大変だと話していました。ハイエナは通年襲いにくるようですが・・・
地域の人々の生活も向上させ、野生動物も保全して、共存を目指すのがわたしのテーマですが、本当に難しい問題です。家畜が殺されてしまったときに補償金を出すというのも持続性がないので、家畜の放飼場を改善していくプロジェクトを近い将来立ち上げることができたらいいなと考えています。
今回この場所を訪れたのは、ヒョウの家畜被害状況を聞きに行きました。公園のすぐ外側ではライオンの家畜被害が多いのに比べ、この地域はハイエナとヒョウによる被害がおおいようです。家畜が殺されてしまっても、補償金などがなかなか支払われず、支払われても小額なために新たに家畜を買うのに十分でないということでした。「野生動物を殺したくはないけれども、自分たちの生活のためにしかたがない」「十分な補償金を支払ってくれれば、殺さない」と言った声が多く聞かれました。
多くの人たちは30年近くまたはそれ以上この土地に住んでいて、家は簡素なものですが、400~600エーカーの土地を持っています。近くに、大規模なビジネスパークの建設がケニア政府によって予定されているため、ここ2年で土地の値段は大きく跳ね上がり、2年前は1エーカー5万円ほどだったものが、今は70万~80万円になったそうです。それでも、今のところここに住む人々は土地を売ることもなく、簡素な家に住んでいました。
木で囲いがしてあるのが、夜、家畜を入れておく放飼場です。高さは150センチメートルほどでしょうか。ヒョウやハイエナが簡単に入ることができます。柵をもっと高する、あるいは屋根をつけることで、家畜被害は防げると思うのですが、その資金ないとのことでした。ケニアのいくつかの地域で、ライオンやヒョウに襲われない放飼場を作るプロジェクトがNGOなどによって進められていますが、それが有効に作用するのであれば、野生動物保全のためにも、普及させていくべきだと思うのですが。
写真は、おととい生まれたド―パ(ヤギとヒツジ)。肉がおいしいので、よく飼育されているのをみかけます。
石がゴロゴロしてみえるのは、Seasonal riverです。今は乾季なので水がありませんが、雨期になると川になります。この地域は乾燥すると草も少なくなってしまうので、家畜たちも家から離れた場所に草を食べに行くようです。雨季は、草はありますが、野生の草食動物を追って国立公園からでてきたライオンやヒョウ、ハイエナが家畜を襲いに来るので、夜は寝ずに番をしなければならないこともしばしばあるそうです。水は近くにある井戸水をくみに行くそうですが、遠くて大変だと話していました。ハイエナは通年襲いにくるようですが・・・
地域の人々の生活も向上させ、野生動物も保全して、共存を目指すのがわたしのテーマですが、本当に難しい問題です。家畜が殺されてしまったときに補償金を出すというのも持続性がないので、家畜の放飼場を改善していくプロジェクトを近い将来立ち上げることができたらいいなと考えています。
2012年9月20日木曜日
GPS首輪のついたヒョウ
今、2頭のヒョウにGPS首輪をつけています。1時間ごとの位置情報を記録しています。それが6時間おきに携帯電話の電話回線を利用して、インターネットから見ることができるんです。技術の進歩って、すごいものです。
いつも6時間おきにパソコンからグーグルアースにデータをおとして場所を確認するんですが、ここがヒョウのすごいところで、場所がわかっているのにみつからないんです。ブッシュの密度が高すぎたり、岩の間に隠れていたり。
昨日から、あまりブッシュが密じゃないところにいるという位置情報を取得したので、歩いてみることに。(道路からじゃ、みえないんです。)まわりはバッファローがいたりする所なので、慎重にいかなければいけません。
レンジャーのおじさんと探すこと30分。
どこに、ヒョウがいるかわかりますか??よく見てみて!!
いました!!首輪がついているのも見えます。ヒョウは木の上で、ゆっくりねていました。
1時間ほど、30メートルくらい離れた草の陰から気付かれないように観察していました。夕方で日も暮れかけたころ、ヒョウはムクムクと起きだして、わたしたちに気づいてしまいました。するとあっというまに木からおりて、ブッシュの中に身をかくしてしまったのです。
首輪がきちんと付いているのも確認できたし、彼女(ヒョウ)の健康状態も良いようだったので、安心しました!これからも、観察を続けて行きたいと思います。難しいのは彼女が国立公園から出て行ってしまうときです。彼女は公園内よりも外のほうが好きなので。
ブルーモンキー
ブルーモンキーとバブーンが一緒に遊んでいたので、みていると、交尾をはじめました。たまにブルーモンキーとサバンナモンキーのミックスをみかけるけど、バブーンもありなんだろうか?思いながらみていました。それともこれはただ遊んでいるだけなのでしょうか?
2012年9月18日火曜日
道路建設
ナイロビ国立公園のすぐ北側で大規模な道路建設が行われています。ナイロビの渋滞はとてもひどく、それを緩和するためというのは理解できるのだけど、この工事で野生動物の交通事故や、移動が制限されてしまうことがとても心配です。道路の幅を拡張するらしく、今日は国立公園の木を伐採しているのを目にしました。いたたまれない気分です。
写真の左側が公園です。実は、ヒョウは車が少なくなる夜にこの道路を横切って右側の森に移動していることが、わたしの実施している調査でわかりました。何をしにいっているかというと、野良犬やイボイノシシを食べにいっているのです。公園の外の森には人も住んでいる地域が点在しているので、そこに集まる野良犬やイボイノシシを捕まえるために森へ行っていると考えています。また、この森も人家が点在するものの、まだまだ大きな木が残されているので、ヒョウにとっては住みやすい環境なのです。でも、この道路建設で森が縮小され、交通量が多くなったら、ヒョウの行動は今と違ったものになって来てしまいます。実際、今、追いかけているメスのヒョウも、以前は頻繁に公園の外と中を行き来していたのに、最近はほとんど公園の外に出ていて、道路を横切ることがほとんどありません。
どうにかして野生動物のコリドー(動物の通り道)を確保できないか。いかに、国立公園の外側の環境が、動物たちにとって重要かということを、もっと多くの人に理解してほしいのですが、わたしはまだまだ力不足で、とてもはがゆい思いです。。。
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